令和6年度 新庄商工会議所青年部会長

柿﨑 佑太(かきざき ゆうた)

【スローガン】 承前啓後(しょうぜんけいご)~受け継ぎ、拡げ、繋ぐ~

【所信】

昭和 60 年 3 月に「本青年部は新庄商工会議所会員事業所における青年経営者の人格教養 と経営能力の向上と企業の近代化を図るとともに会員相互の啓蒙親睦をはかり、あわせて 地域商工業の振興と商工会議所の事業活動に寄与すること」を目的として新庄商工会議所 青年部は設立されました。尊敬する先輩方がそれを受け継ぎ、拡げ、繋いできた新庄商工会 議所青年部は本年 40 周年の大きな節目を迎えます。 この節目に私たち会員ができることは何でしょうか?私はこの団体の存在意義を会員全 員が再認識することだと考えます。私たちはなぜ新庄商工会議所青年部に所属しているの か?なぜ事業を行わなければならないのか?なぜ役職を享けなければならないのか?今一 度私たち新庄商工会議所青年部の意義を会員全員で共有しましょう。私はそれが今の青年 部の団結力を高め、次の 41 年、その先の 50 年そして 100 年に繋がると信じています。 承前啓後(しょうぜんけいご)〜受け継ぎ、拡げ、繋ぐ〜というスローガンには私の想いが込められています。『承前』には「前文や前例を受け継ぐ」、『啓後』には「後世に導く」「未来に繋げる」という意味があり、学問や文明や事 業などを次の世代に伝えて、未来をより良くするという古代中国で大切にされてきた、モノ の考え方です。青年部に置き換えると、先輩諸氏が創った組織や伝統を受け継ぎ、それを私 たちが現代に即した形を模索し拡大させて、また次の世代へ繋ぐということになります。先 人たちへの敬意と私たちの努力と未来への想いが繋がるスローガンです。 私たちを取り巻く環境はこの数年で大きく変わりました。そしてこれからも変わり続け ます。コロナ禍はリアルなコミュニケーションを分断し、デジタルツールの飛躍的な発展を 促しました。アフターコロナはそのデジタルツールを活用し、効率の良さを重視する傾向に あります。またいつも持ち歩く携帯電話は私たちの知らないことを、真偽を問わずわずかな 時間で教えてくれます。遠くない未来は AI 技術の発展で今ある仕事のほとんどが不要にな ってしまうと言われています。果たしてそれでいいのでしょうか? 私たち新庄商工会議所青年部は人と人の「想い」や「繋がり」を大切にする団体です。受 け継がれてきた大切な「想い」に、今自分たちがやるんだという強い「想い」を加えること で、私たちがこの地域に必要とされる団体へと昇華し、その結果会員の皆様の自社経営の発展に寄与し、地域経済を盛り上げ、持続可能な新庄を創っていくと信じています。無形の「想い」は私たちを強くします。誰かのため、何かのため...めぐりめぐったその「想い」は必ず 自分のためになります。その一歩は自分のため。今年一年よろしくお願いいたします。